悲しい目をしたマユゲ犬2.0

音楽制作・読書・ゲーム・時々マジック


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読書

壁井ユカコ「クロノ×セクス×コンプレックス 3巻」

読了。若干ネタバレ書きますよ。 ISBN:4048700456 早くも最初からクライマックスだぜ!状態。これまでの緻密な伏線がようやく牙をむいてきました。因みに前回の伏線一覧はこちら。→20100820 今回で回収された伏線は「ミムラではなく三村名義での学園合格通知…

壁井ユカコ「クロノ×セクス×コンプレックス 2巻」

読了。 ISBN:4048684051 絵師の交代があったので発売が長引きましたが、前作がいつだったかと調べたら9ヶ月前でした。そんなに経ってたのかー。 時間移動モノなので相当緻密に構築しないと矛盾が出やすいジャンルですが、そこは相変わらず巧みな伏線と筋道で…

サイモン・シン「暗号解読 上・下巻」(文庫版)

読了。 ISBN:410215972X ISBN:4102159738 紀元前から最近のコンピュータの暗号、そして量子暗号への歴史とそれらに伴う知られざるドラマを交えて描写された本著。今回は暗号ということで、より具体的な例を数多く伴い、読者にも解読法を促しながら概ね時系列…

サイモン・シン「フェルマーの最終定理」(文庫版)

読了。 ISBN:4102159711 問題は中学生でも理解出来るにもかかわらず証明は極めて難しい、それどころか約350年にわたり難攻不落だったという特異な定理。これも読むにあたり数学の高度な専門知識は殆ど必要なく、この定理(厳密には「予想」)が世に出て以来…

サイモン・シン「宇宙創成 上・下巻」

読了。 ISBN:4102159746 ISBN:4102159754 今となっては知名度も認知度も極めて高いビッグバン理論成立への過程を、古代から現代までの天文学とそれに携わってきた科学者たちを通してドラマチックに記述した本。本書では物理学などの専門的な知識は敢えて省き…

機本伸司「パズルの軌跡―穂瑞沙羅華の課外活動」

読了。 ISBN:4758434360 「神様のパズル」の続編。今回はSFのなりを潜め、主人公2人の青春模様に重点が置かれていますので、SF方面に期待すると肩すかしを食らうかも。勿論SF要素はありますが、それはごく一部(しかも殆どが沙羅華の天才性を用いて過程を華…

チャールズ・サイフェ「異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念」(文庫版)

読了。 ISBN:4150503494 素晴らしい本。ゼロがもたらす学問の歴史上の様々な問題を時系列毎に非常にわかりやすく、且つ面白く記述してくれる優れた本です。高校の数学・物理が少し頭に入っていると充分楽しめますし(ただし後半は高校範囲を少し逸脱しますが…

元長柾木「全死大戦 (1) サイレント・プロローグ」/「全死大戦 (2) 少女覚醒」

共に読了。ものすごい小説が来ました。感想に際し、ネタバレはなるべく書きません。 ISBN:4043943253 ISBN:4043943261 それぞれ「飛鳥井全死は間違えない」「荻浦嬢瑠璃は敗北しない」の改題・加筆修正による文庫化ですが、読後のこの違和感は何だろうと少し…

壁井ユカコ「クロノ×セクス×コンプレックス 1巻」

読了。 ISBN:4048681451 性別入れ替わりネタですが、そこに某ハリーなんとかのような魔法学園+百合という奇跡のミックス具合が素晴らしい本作。後書きにもありますが壁井氏の作品にはめずらしい、エンタメらしいシリーズになりそう(氏の作品によくあるドロ…

壁井ユカコ「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 6巻 Blood Party! 」

今頃読了。 ISBN:404867529X 一部感想をついったーから抜粋。 00:47 鳥籠荘の今日も眠たい住人たち・最終巻読了。今頃かよって感じだけど、好きなものほど最終話とか読みたくない病なので(物語の終わりを突きつけられることがイヤ)ついつい先延ばしにして…

ごぉ「スタンドバイミー、スタンドバイユー。」

読了。同人ゲーム「ひまわり」のシナリオ&イラストのコンビ。 ISBN:4757526377 感想はついったーのログより抜粋。一部改変してますが基本はそのまま。ネタバレは極力回避してるつもり。です。たぶん。 Wed, Aug 05 23:03 お塩先生の事件の後に「趣味はタイ…

ZUN「The Grimoire of Marisa」/志水アキ「魍魎の匣 3巻」

読了。ポストカードは輝夜・妹紅・永琳でした。 ISBN:4758011524 今までのスペルカードからいくつか抜粋、それに魔理沙がコメント書いてるという感じの内容。神主製STGだけでなく萃夢想などの格闘からも出典があるので、シリーズ全般を知らないと楽しみ方が…

西尾維新「偽物語(下)」

読了。 ISBN:4062837021 えっと、歯ブラシプレイ。 こんな感想では大変アレなのですが、しょうがない。 それはさておき(おくのか)、作中に面白いことが書いてありました。 「任意の3桁の数字を2つ横に並べた6桁の数字は、必ず7で割り切れる」 (※例:58358…

広江礼威「BLACK LAGOON 8巻」/宮部みゆき「ICO -霧の城-」(ノベルス版)

読了。 ISBN:4091571409 複数の政治的背景が複雑に絡み合うので、前の巻を改めて読み直してやっと理解しました。ロベルタちん死亡フラグ立てまくりなのが気になります。 それにしても、作者はどうしてこうも下品でカッコイイ(※褒め言葉)アメリカンスラング…

西尾維新「きみとぼくが壊した世界」

読了。抽象的にネタバレしますのでご注意。 ISBN:9784061826007 ここまで本文における読者への信用のなさも珍しいと思います。というのも、物語全体がいかにもわざとらしいメタ構造(入れ子)になっているから。しかもそれを最初から最後まで貫くので、結局…

谷川流「絶望系 閉じられた世界」

読了。直接的なネタバレは書きません。 ISBN:4840230218 エロ&グロ(エログロとは違う)。セカイ系と言えばそれにあたるのかと思います。 物語という小さな閉鎖系を創り出した作者は、物語そのものが言わば箱庭であることに自覚的であるし、加えて登場人物…

壁井ユカコ「エンドロールまであと、」(単行本)/奈須きのこ「空の境界 上」文庫版

読了。 ISBN:4093862036 ルルル文庫版の内容に別エピソードを3篇を加えたもの。文庫版を読む前に単行本が出てしまったのでこちらを読み、その後文庫のイラストを眺めました。うん、えろいな! 因みにルルル文庫版はこれ。 ISBN:409452021X 双子姉弟で、姉が…

西尾維新「不気味で素朴な囲われた世界」

発売日に買っておきながら今頃読了。ネタバレは書きません。 ISBN:4061825577 西尾維新が作るキャラクタというのは奇抜なものばかりですが、無言なのに饒舌(しかもそれを超具体的に読み取るのは主人公)というわけわからんキャラが来るとは思いませんでした…

壁井ユカコ「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 3巻」

今頃読了。ネタバレは書きません。 asin:4840239355 今回はちょっとミステリー風味というかホラーじみているというか、暗い話。でもなんだかんだいって、いちゃいちゃしたりラブラブ(まではいってないか)だったり、互いの関係性はあまり伸展してたりしてな…

タブロイドと愉快な仲間たち「超解読涼宮ハルヒ」

読了。ネタバレは書きません。 ISBN:486199084X 前半が原作小説、後半はアニメ版について。なんというか、ファンが集まって好きに書いたという臭いがプンプンするあたり、良くも悪くも同人誌的です。一部の記事の質もね。記事を考察するにあたり、原作の出典…

機本伸司「神様のパズル」

読了。感想でもつらつらと。ネタバレは書きません。 ISBN:4758432333 えらくナンパな表紙ですが(失礼)第3回小松左京賞受賞作の文庫版。 内容を大雑把に書くと、留年寸前の落ちこぼれ学生が同大学に在学している天才少女とゼミを通して「宇宙の作り方」につ…

西尾維新「化物語 下」

読了。 ASIN:4062836076 上巻以上とも思える相変わらずの漫才っぷりに抱腹絶倒しました。でも締めるところはちゃんと締めましたね。猫のエピソードが敢えて最後に持ってこられたのも納得がいくというものです。 本作シリーズは「怪異」がテーマですが、本来…

西尾維新「化物語 上」

読了。 ASIN:4062836025 怪異譚ということで、吸血鬼やらなにやらと和洋問わず怪奇なものに遭遇する物語ですが、キャラクタ同士のおバカな掛け合いを書きたくて書いたんじゃないかとホントに思っていたところ、実際作者もあとがきでそのように書いていました…

壁井ユカコ「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち(1)」

読了。以下つらつらと感想でも。ネタバレは書きません。 ASIN:4840236054 最初のエピソードからいきなり結構ヘヴィで(あまり似てないけど、ふとダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を思い出した)相変わらず痛セツナイ物語が続くのかと思いきや、…

壁井ユカコ「NO CALL NO LIFE」

遅くなりましたが読了。クリティカルなネタバレは書きません。 ASIN:4840235643 恋愛少女マンガは読んでも恋愛小説は読まない私ですが、作者のファンなので即購入。それにフツーの恋愛小説を壁井氏が書くわけない、という偏見な期待もあったので(ぉぃ 簡潔…

西尾維新「ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い」

asin:4061824007 とうとう終わってしまいました。戯言シリーズの始めの頃はミステリ風味、いつの間にか超人バトル小説に様変わりしていましたが、その根底に流れているのは主人公が仲間・友情・愛に悩む青臭いことこの上ない、いつぞやの帯の文句である「青…