G・ヴェルディ オペラ「オテロ」
昨日行ったんですが、帰ってくるのが遅くなって寝落ちしたので今日。
ソフィア国立歌劇場の人たちで、ヒロインのデズデモーナ(あるいはデズデモナ)役が佐藤しのぶ氏という面々で演じられました。オーケストラがちょっとヘタだった*1ことを除けば演劇についてはまあまあ良かったかなと思います。
両親曰く、佐藤氏はそんなに張り上げず力まないで発声すればいいのに、だそうですが、オペラを数多く聴いている人間にはやはりそう聴こえるようです。まあウチの母親は実際専門で学んだ人ですし。私が気になったのは、佐藤氏はちょっとヴィブラートをかけすぎじゃないか、と思ったのですが、両親もそう感じていたようです。どうも日本の音楽教育がそうなっているんじゃないか、という話を親としていましたがどうなんでしょうね。
それと、第一幕の終わりや終幕はオーケストラがたっぷり余韻を響かせて静かに終わるのですが、それが終わらないうちに観客が拍手するのはどうかと思いました。喜劇みたいに最後は盛り上がって大団円、というのならわからなくもないのですが*2、「オテロ」は悲劇で最後は救いもなくしんみりと終わるので余韻にしっとりと耳を傾けたい私としては尚更です。まあ、私の住む地方は交響曲で1楽章終わるごとに拍手する*3ような基本マナーのなってない連中が多い所ですからしょうがないといえばしょうがないのですが。都会に行けばマシなのかなぁ。