悲しい目をしたマユゲ犬2.0

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壁井ユカコ「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 3巻」

今頃読了。ネタバレは書きません。
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈3〉 (電撃文庫)asin:4840239355
今回はちょっとミステリー風味というかホラーじみているというか、暗い話。でもなんだかんだいって、いちゃいちゃしたりラブラブ(まではいってないか)だったり、互いの関係性はあまり伸展してたりしてなかったり。(どっちだよ)
心の壁は厚いものです。ましてそれがトラウマレベルならば尚更。相手のことをもっと知りたいなら心の領域まで踏み込むことも必要ですが、その壁を無闇にぶち破ろうとしても、時と場合及び互いの信頼性を鑑みた上でなければ逆効果になります。すれ違いというやつですね。この互いの信頼性というのがもっとも測りにくい要素。そして相手に対する自分の感情も客観的に整理されていなければ、永遠にすれ違いのまま。好きか嫌いかで割り切れる二元論ではないから複雑なもんです。コミュニケーションとは、本当に正しく機能しているかどうかは本質的な意味では観測不明で、もしかしたら伝えたいことが伝わってないかもしれない。それでも足りないところを補足しあってなんとか機能しているのが互いの思いの伝達です。果たしてその思いや如何に。次の巻が待ち遠しいところ。
結論として、由起ギザカッコヨス(それだけかよ)。テクノサマタ氏のイラストも相変わらず大変素敵で惚れます。