悲しい目をしたマユゲ犬2.0

音楽制作・読書・ゲーム・時々マジック


オリジナル・アレンジ楽曲をpixiv BOOTHで販売中。

RPF レッドドラゴン 1 第一夜 還り人の島

読了。これはまた面白い本が来ましたよ。
内容は星海社の最前線で連載しているもの*1と同じようです。曖昧な言い方をしたのは、私が連載を知っていながら書籍化されるまで敢えて読んでいないからです。そんなわけで事前の知識全くゼロでの感想という形になります。
まずはついったーからの感想でも少し抜粋。

18:18  レッドドラゴン読み始めた。TRPGの嗜みが全くないうえ、始めのうちはキャラの能動的動作が少なく面白さがよくわからなかったけど、虚淵さんのフリーダムな動作っぷりから徐々に醍醐味が伝わってきて今結構楽しんでる
18:23  ルールを知るところから始めないと読みづらいですよね。少しくらいは事前にTRPGの知識を仕入れておくべきだったかも(まあ読んでるうちに段々解るけど)

TRPGってそもそも何、というレベルでしたが(詳しくはwikipediaでも参照してください)、上記の通り本書を読んでみれば多少なりともその面白さが理解できます。一番の特徴であり醍醐味は、プレイヤーの行動が極めて自由であること。プレイヤーがどんな行動を取るかホントに読めない上、行動の成否はサイコロに委ねられるため、読者である我々も手に汗握る展開を一緒に楽しめることが出来る、という寸法です。本書では中盤あたりからその醍醐味が伝わってくるので、序盤で読むのを諦めないように(ここ重要)。
三田誠氏の徹底した緻密なシナリオと設定、そこにプレイヤーが虚淵玄氏、奈須きのこ氏、紅玉いづき氏、しまどりる氏、成田良悟氏と錚々たるメンツで構成されており、とりわけ虚淵氏と奈須氏が非常に愉快で予測不能な行動に出て引っかき回すので、読者としてはそこが楽しみ所のひとつかも。読み始めた頃は「プレイヤー自身の会話文いらないし小説でいいじゃん」などと不敬なことを思ったりしたものですが、やはりトークあってこそ物語がどう転がるか、プレイヤーも読者も一寸先すらわからない状態が文脈を含め楽しめるので、しきりに反省しているところ。因みに公式サイトの連載では崎元仁氏による音楽も場面ごとに付いていますが、これは後ほど別売りされるようです。
まとめ。タイトルから第一夜とわかるように*2、まだまだ始まったばかりです。物語がどのように展開していくのか今から非常に楽しみな作品でした。
最後に。86ページ超重要。
RPF レッドドラゴン 1 第一夜 還り人の島 (星海社FICTIONS)ASIN:4061388304

*1:http://sai-zen-sen.jp/special/reddragon/

*2:全六夜予定だそうです