悲しい目をしたマユゲ犬2.0

音楽制作・読書・ゲーム・時々マジック


オリジナル・アレンジ楽曲をpixiv BOOTHで販売中。

mewlist「HUMAN」

商業作品ではないので、ISBNはなし。代わりにURLでも。
http://mewlist.com/
絵画や音楽などという芸術はとかく個性が尊重されます。その個性も時代と共に流行の名の下に評価が分かれますが、個性がなければそもそも評価されません。今の商業音楽を聴いていると、これは本当に彼らがやりたいことなんだろうかと首をかしげる出来の作品も少なくありません(あくまで私が聴く限りでは)。商業=レコード会社と契約である以上利益追従が目的であることは理解できますが、だからといって音楽に対し歌手やバンドに流行の迎合を強いることが良いとは思いません。勿論リスナーもそれに流されてはいけません(ここ大事)。
これだけでは話が見えないですね。つまり、力のある人が商業に縛られずやりたいことをやったときどうなるか、そしてその最適な発表の場がネットや同人です。本作は同人という枠で発表されたものですが、作者のやりたいこと、吐き出したいことがリスナー(=私)に向かってダイレクトに伝わってきました。この感覚は久しぶりです。そういえば、何年か前にstudio campanellaの作品を聴いたとき同じような感覚を受けました。商業作品ではPat Metheny Groupあたり。作品の評価は人それぞれでしょうが、少なくとも私には何か訴えかけるものを非常に感じました。エネルギッシュっていうのかしら。
全8曲で曲調もバラバラですが、それもまたよし。総じて良作。