支倉凍砂「マグダラで眠れ」

πタッチ！（あいさつ）
そんなわけで読了。発売日に買ったのに気付いたら8月も下旬になっていました。おかしいな……。
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狼と香辛料から1年ちょっと、新作が登場。錬金術師と修道女という珍しい組み合わせですが、蓋を開けてみれば中世世界が舞台で、ある意味狼と香辛料の延長線上に位置しそうな作品でした（詳しく書くとネタバレになりそうなので伏せます）。今度は経済ではなく冶金がメインになりそうな感じで、取材量が中々大変そうではあります。
作者の起承転結の上手さは今も健在で、きっちりどんでん返しも複数仕込んであり最後まで一気に読んでしまいました。小さな仕草の描写や会話の洗練さも狼と香辛料ほど臭くはなく、かといって地味でもなく心地良い感じ。あーそれとヒロインの一挙手一投足が地味に超かわいいです。日本語がおかしいけど気にしない。
10月には早くも2巻が出るようなので期待。WORLD END ECONOMiCAもあるのに随分忙しそうです。
……作中で誤植を2カ所ほど見つけてしまいましたが気にしない方向で。